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スペインの世界遺産アルハンブラ宮殿は輝かしいイスラムの遺産


アルハンブラ宮殿といえば、
クラッシクギターの名手タルレガが作曲した
トレモロ奏法で有名な名曲『アルハンブラの思い出』 や、
アメリカの作家ワシントン・アーヴィングの『アルハンブラ物語』
という紀行文学などで世界に名の知られている宮殿です。
アルハンブラ宮殿はスペインの世界遺産を代表する壮麗な宮殿都市で、
スペイン・グラナダ市南東に連なる丘の上に位置していますが、
アルハンブラ宮殿のある場所は、夏場非常に暑いと言われる
グラナダの中でも涼しく過ごしやすい場所といわれています。

異なる時代に建てられた様々な建築物の複合体アルハンブラ宮殿は
建てられた時代により、建築様式や形状などが異なっています。
アルハンブラ宮殿の原形は、9世紀末の後ウマイヤ朝末期に存在していた
アルカサーバと呼ばれる砦だといわれています。
その後、13世紀に入り、イベリア半島最後のイスラム王国で、
グラナダを首都としたムスリム政権のナスル朝時代に
宮殿は大きく拡張され、現在のアルハンブラ宮殿の姿が形成されました。

アルハンブラとは、アラビア語の「アル・ハムラー(赤いもの)」
から来る言葉で、「赤い城」という意味です。
アルハンブラ宮殿の建物は白を基調した建物なのに、
なぜアル=ハムラ(赤色)と呼ばれているのか、
については諸説ありますが、アルハンブラ宮殿増築の時、
夜を通してかがり火を燃やして工事したため、
グラナダ平野から見上げた宮殿が赤く染まって見えからだ、
という説が一般的に通用しているようです。

スペインの世界遺産アルハンブラ宮殿の見所は、非常に多いものですが、
中でも、王宮、アルカサバ(城塞)、カルロス5世宮殿、
ヘネラリーフェ離宮などが有名です。
1984年には「グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、
アルバイシン地区」が世界文化遺産に登録されています。
王宮は、宮殿北側に位置していますが、
王宮の内部は、かつて「閉ざされた楽園」と呼ばれていたように、
宮殿の質素な外観と比べ、水と光と木々ときらびやかな装飾に満たされ、
まさに王宮の名にふさわしい豪華さを誇っています。
各部屋がパティオ(中庭)を取り囲んでいて、
宮殿の中で最も有名な「ライオンの中庭(パティオ)」は、
124本の大理石の細い列柱が立ちならぶ回廊に囲まれ、
12頭のライオンが中庭の水盤を支えています。
そのライオンの姿は、威厳も恐ろしさも感じられない可愛いもので、
今はすっかり年老いてしまった愛くるしいライオン像です。

この 「ライオンのパティオ(中庭)」は、
実は王の寵愛を受けていた女性たちのハーレムだったのです。
日本でいえば大奥のようなもの、といったらいいでしょうか。
大奥といえば、宮崎あおいさんが主演しているNHK大河ドラマ
篤姫が大変な人気となっていますが、洋画などでも、
ハーレムを舞台や題材にしたものは以前から多いので、
古今東西を問わず人間の欲望や興味を刺激するテーマなのでしょう。

アンダルシア地方に位置するグラナダは、シエラネバダ山脈の麓にあり、
800年もの間、栄華を誇ったイスラム教国の異国情緒あふれる文化が
今も色濃く残る街として知られています。
スペインは、カトリック教会側がレコンキスタの過程でイスラム文化を
払拭(浄化)することにより建国された国家ですが、
現在のスペイン文化のアイデンティティは、実はその多くが
イスラムに負っているという現実があります。
アルハンブラ宮殿が
スペインに屈服させられたイスラム教徒の宮殿である
ということは、スペインを訪れるイスラム教徒にとっては、
アルハンブラはイスラム=スペイン(アル=アンダルス)の象徴であり、
イスラムの支配と信仰が砕かれてもなおスペインに残った
輝かしいイスラムの遺産である、
という象徴的な意味を持っているのです。

そのような歴史の流れと人々の心情に想いを馳せながら
クラッシクギターの名曲『アルハンブラの思い出』の紡ぎだす
アルハンブラ宮殿の情景を、是非ともしっかりと
脳裏に刻んでみたいものです。

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